2月12日は「ペニシリンの日」。1941年のこの日、イギリス・オックスフォード大学附属病院で、世界初となるペニシリンの臨床試験が成功したことにちなんで制定された。
彼はブドウ球菌を培養中、アオカビの胞子が落ち、その周りが溶解していることで、ペニシリンを発見したものであるが、アオカビの胞子は、研究員の服についていたか、建物が老朽化していたために入ったようだ。しかしまるでフレミングを試した様な事件だ。一生懸命やっている人に、神はヒントを与える。そしてそれに気づいたものが栄光を手にする。
私事の小さなことで申し訳ないが、石英坩堝を作るときに、3割くらい未溶融のカーボが含まれた粉が回収される。今から45年近く前の話だ。数名の技術者がその回収・精製テストをやっていたがうまくいかなかった。ある者は酸素ガスで焼成し、ある者は静電選鉱をしていた。私にお鉢が回ってきた。その時は冬で石油ストーブの隣で精製のことを考えていた。回収粉は水と一緒にポリ瓶に入っていた。石油ストーブの灯油が無くなり、給油した時に給油ポンプに溜まった灯油をこのポリ瓶に入れた。ポリ瓶を見るとカーボン粒子が水と灯油の間にトラップされていた。浮遊選鉱をすればよいことにピンときた。ケロシン浮選を組み合わせたら分離ができ、再利用できたのである。これは偶然だが、神がくれたプレゼントのように思えたのである。
神は誰にでもプレゼントをくれるが、それをもらうためにはもらう方の準備ができていなければいけない。技術者も神を信じているのである。