私は水ガラス法の合成石英粉の可能性を信じている。最近、この方法による合成石英粉の粒度分布制御に関する特許を出願した。水ガラス法は冷凍ー解凍工程を使用できる。これによりシリカゲルは液体から粉体に変わる。これを焼成した粒径は通常500から100μm程度となる。た真比重が天然石英の2.6にたいし、2.2であるため熱伝導率が低くなる。いわゆる「熔かしにくい」現象が起こる。これを改善するために粒度を細かくして比表面積を大きくして「熔けやすくする」方法がとられる。しかし冷凍ー解凍法では粒度分布を自由自在に変えることはできなかった。
最近、思いついた方法を試した結果、自由に粒度分布を変えられるだけでなく、粒度分布の狭い粉体を作ることに成功した。新しい発想を得るには、幅広い知識が必要だ。今回はレオロジー、石英の構造などの知識を使い、ミクロからマクロを連続してイメージすることで思いついた。年老いた技術者はそういうことができる。