今回とある石英粉会社に行ったのだが、ここではジンバブエの石英を使用していた。ジンバブエの山を4つ所有しているそうだ。そこには中国人が13人常駐し、銃を持ったボディガードもいるという。すでに中国はインドからアフリカに鉱石の拠点を移動しているようだ。
鉱石は水晶系のグラニュラーであった。この原石には多くのインクルージョンがあるため、石英ルツボには使用できないが、そのほかの用途には使用できる可能性がある。私はピンと来たのだが、アフリカ原石もインドと同じで低ウランと言われている。そしてこの原石には雲母が含まれていないので、EMC封止材として有用である。
私はサンプルを持ち帰りウラン分析をすることにした。ウランが1ppb以下であれば顧客に提供しようと思う。しかし、私がそれをビジネスにすることはどうかなと思う。天然から合成へ、私の最後の仕事と相反することを私は好まない。
今回の出張で、アメリカ国籍を持つ中国人投資家と飲んだ。その中で、ダイヤモンドの話になった。今や合成ダイヤモンドが天然を駆逐している。南アフリカの天然ダイヤモンドの採掘で奴隷のように働かされてきた、そして市場はデビアスにコントロールされてきた。人工ダイヤモンドは品質、価格とも天然を凌駕している。これは私がやっていることと同じだ。天然石英から合成石英へ、合成石英が天然石英の品質も価格も上回れば、自然を壊すこともなくなる。これが私の希望なのだ。