新日鉄室蘭

4〜7分

「北海道室蘭市にある日本製鉄北日本製鉄所室蘭地区で12月1日、火災が発生しました。  1日午前1時ごろ、近隣住民から消防に「高炉付帯施設の熱風炉にて火災が発生した」などと通報がありました。  消防によりますと、構内にある熱風炉で爆発が起き、火が飛び散って燃えているということです」

私が東芝セラミックスに入社した時、ICパッケージ用石英ガラス微粉と石英ガラス焼結体の技術を担当した。石英ガラス焼結体はグラスロックと言って、アメリカのグラスロック社から技術導入した製品で、主に鉄溶解所のノズルに使用されていた。室蘭工場にもクレームで行ったことがある。大きな工場でびっくりしたものだ。

この時、アルミニウム溶解炉のガス吹込み管に使ったときに真っ黒になったことで、これがアルミニウムが石英の酸素を奪い、酸素欠乏となった石英が黒くなったことを知った。この時、窒化ケイ素コーティングをしたのだが、たいした効果はなかった。でも特許を出しておこうと石英ガラス焼結体に窒化ケイ素コーティングをするという特許を出願した。数十年後に石英ガラス焼結体角槽に内面窒化ケイ素コーティングして太陽電池用マルチシリコンの鋳込みに使用されたのだが、この時、仏ベスビアスは各社を特許侵害として訴えた。しかし、この時の私の特許があったおかげで公知の事実と認定された。私の特許がなければ多大のライセンス料を取られていただろう。

この特許は東芝セラミックスに入社して2年目くらいの時に出願したのだが、同時に低α線フィラー材を世界に咲き掛けて開発した。誰も理解できなかったようだ。1Mビットの半導体に採用されたが、発明から3年たっていた。この技術は今でも使われている。40年以上前の発明だが、今思うとなぜできたのだろうかと思うことがある。その一因はその当時の東芝セラミックスの無管理なことにある。ひらめきを実験するために、自分で装置を作り、材料をもらってきて実験していた。土、日や夜昼などなかった。自分の評価点など気にしなかった。こんなことはいまではできないだろう。管理、管理、その中で世界的発明など奇跡に近いことだ。自由こそが独創技術を生む。

人には二種類の人がいる。周りに気を配って生きる人、自分の生き方を貫く人。どっちが良いかは人による。ただ自分の生き方を生きる人は人よりずっと努力しなければならない。周りからの嫉妬、陰口などを気にしないためには実績を出すことが必須だ。私は味方半分、敵半分みたいな人生を生きてきた。いまではそれでよかったと思っている。

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