技術者の本質

3〜4分

 

すごい技術者は、きわめて深く技術を掘り下げている人というイメージがある。しかし、そうではない。独創的な開発ができる人は幅広い知識をより深く知っている人である。化学反応を考えるときに、熱力学の式から発熱量を計算し、それを冷却するときの装置を設計する。

私から見ると、狭い知識かつ浅いという技術者が多いと感じる。人が書いた文献や特許を見て知っていると勘違いしてる。自分で設計して自分で実験する、実験装置は自分で作る。そういうことができる技術者が少ないのである。そういう技術者を育てることは不可能だ。大学を卒業する前にもう決まってしまうからだ。おそらく幼稚園から小学校あたりでほとんどが決まる、そして大学、大学院で広く、深く勉強した人、そしてそういう人は教えられなくてもできるのだ。

技術者にとって必要なのは、向上心と向学心だ。今の技術者はサラリーマンのようだ。言い換えれば、今の自分に満足しているのだ。いろんなチャレンジをしないための言い訳を探す。失敗でもしたら責任を取らなければ、などと考えているのだ。優秀な技術者は新しいテーマに飛びつく、それが向上心というものだ。執着すれば、成功間違いなしだ。一歩を踏み出せるかできないかが大きな差になる。良い技術者は、今の自分を簡単に捨てれるような人だ。そういう価値観を持つには幼少期の環境がものを言い、若い時に読んだ哲学書がそれを大きくしてくれる。

こうやってみると、会社で技術者を育てるなんてことはできるはずがないということである。我々にできることは埋もれている技術者を発掘することだけだ。しかし、優秀な技術者は、そんなことをしなくても自分で頭角を現すのである。

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