今週も出張していた。酒をたらふく飲んだ。面白い話があった。省の研究所を立ちあげるというのだ。そこで教授をやってほしいとの申し出。省の研究所で初めて、すぐに国の研究所になるそうだ。まあ教授というが、研究所の所長ということだ。70歳で? 普通の中国人なら70歳はよぼよぼの爺だからこういうことは無いのだろうが。
私としてはやってみたいテーマがあった。革命的な技術だとある人が言っていたが、フッ素ドープのレンズだ。私の方法では従来のレンズの100分の一のコストでできる。そのほかにもいろいろやってみたい新技術がある。
日本にいるとき、私の知っている人はこう言った。「なぜ後継者を育てないのか」私のような技術者の後継者などできないのだ。独創的な技術をする技術者は子供の時から普通ではない。育てるなどということはおこごましいのである。独創的な技術者は自分で育つ。それくらい強烈でなければいけない。
私も育てられた経験などない。自分で勉強して、試行錯誤してやってきた。向上心だけを持っていればよい。人に聞いたりしない。自分で確かめるのだ。多くの技術者は文献を調べたり、人のやっていること聞いたりするが、それでは独創的な技術の開発はできない。
でも私が現役でいられるのは後10年くらいか。それまで私を超える人を見つけることができればいい。