ギャンブル契約

6〜9分

昨日は、しつこく打ち合わせをしたいと言ってきた人と会ったのだが。彼は40代くらいで、27社を持っているというが、事業内容はよくわからない。どうもこういう話だ。彼は山東省に投資をして天然石英粉の工場に投資した。その工場は临沂市にあるという。临沂市には豊富な石英鉱山があるという(高純度ではないが、だれもが高純度だとおもっている)それで地方政府の支援の下、多くの石英砂製造会社が設立された。

晶润新材料科技(山东)有限公司~年産2万トンの石英粉、年産1万個の石英ルツボ、4000トンの石英管が出来る計画という。山东森洋新材料科技有限公司~3万トンの石英粉、1万6千個の石英ルツボ、石英管2千トンの生産規模、临沂蓝科新材料科技有限公司~1万トンの石英粉、1000トンの石英管、3万個の石英ルツボ 临沂晶华石英有限公司~1万トンの石英砂、1000トンの石英管、3万個の石英ルツボ 山东利晶新材料科技有限公司~2万トン石英粉 临沂坤盛新材料科技有限公司~2万トン石英粉 临沂亚虹经贸有限公司~100万トン石英粉 沂南致航硅基新材料有限公司~3000トンの石英粉 沂南晶宸光电科技有限公司~3000トンの石英粉 山东磊华新材料有限公司~10000トンの石英粉 山东科鲁特新材料科技有限公司~60億円投資せ石英粉生産 中维汇海新型材料科技(山东)有限公司~2万トン石英粉、3000トン石英管、10000個の石英ルツボ などが集結している。すべてを合わせると、世界の需要の50倍の生産量があることになる。

彼はこのうちのどれかの会社に投資しているが、実際調査すると石英粉も、石英ルツボも全然市場がないことが分かり慌てている。そこで合成シリカ粉をやろうという会社が多く出ているのである。不思議なことに、これらの企業は2024年の春に設立されているのである。すでに太陽電池バブルは崩壊、多くの石英粉、石英ルツボ会社が減産や操業停止をしていた。そんなことは調べれば簡単に分かったはずである。おそらく地方政府が土地と建物を提供したのであろう。これによって失敗しても資産は残る。しかし最近、地方政府は税収が上がらないことに怒っているようで、頻繁にこれら会社を訪問している。

企業が2024年の4~7月だから、まだ投資は始まったばかりである。それで形だけ整備したに違いない。しかし市場を知って青ざめているに違いない。だから素人が手を出すものではない。

彼は驚くことに「ギャンブル契約」を持ち出した。日本では聞いたことがないだろうが、中国ではよく知られた契約である。投資対象にリスクがある場合、成功した場合に報酬を、失敗した場合には罰則があるというものだ。私は技術コンサルタントであり、そういう契約には無縁である。普通は資金調達が難しい企業が投資会社の支援を受けるときに、成功したら投資会社に利益を分配して、失敗したら企業は投資会社のものになるというような契約だ。この場合、企業の董事長や総経理は権限があり自分の好きなように経営ができるものだ。たかだか技術コンサルタントがする契約ではない。ということで、打合せを打ち切って帰ることにした。こういう輩は付き合わないほうがいい。私とは全く違う人種だ。信頼できない。信頼できない人とは付き合わない。

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