米ミシガン州保健福祉局(MDHHS)は5月30日、同州の酪農従事者が高病原性H5N1型鳥インフルエンザに感染したと発表した。米国で人間が鳥インフルエンザの陽性反応を示したのは3例目となる。
ミシガン州とテキサス州で過去に感染した2人も酪農従事者で、いずれも症状は目の充血のみだった。だが、今回新たに確認されたミシガン州の感染者は呼吸器症状も訴えており、症状がより広範囲に広がっている。
この新たな事例はウイルスが変異したことにより、人間に対して病気を引き起こしやすくなったということなのだろうか?
米疾病対策センター(CDC)によると、今回感染した患者の呼吸器症状は咳で、涙目の症状も訴えているが、発熱はないという。この患者は抗インフルエンザウイルス薬のオセルタミビルを投与され、自宅で隔離されており、合併症もなく回復に向かっているようだ。
CDCは現在、ウイルスが何らかの形で変異していないかどうかを調べるため、この患者から採取したウイルスの全遺伝情報(ゲノム)の配列を解析している。これまでのところ、同ウイルスが人から人へ感染した兆候はない。
人間同士の感染がないことは、極めて重要だ。人間の間で伝染病やパンデミック(世界的大流行)が発生するには、人から人への持続的な感染が必要となるからだ。すべての人間が牛と働き、牛と暮らし、牛と飲食をともにするわけではない。これまでのところ、鳥インフルエンザの人間への感染は、ウイルスを持った牛と接触した場合に限られている。例えば、今回感染が確認された患者は、マスクを着用することなく病気の牛と接触したことでウイルスに感染した可能性があると報告されている。ミシガン州で発生した最初の感染事例は、ウイルスの混入した牛乳が目に入ったことで発生した。
これまでの3件の事例はいずれも感染した牛と直接接触していることから、CDCは現在のH5N1型鳥インフルエンザによる米国の一般市民への健康リスク評価を変更しないとしている。鳥インフルエンザの感染リスクは、ウイルスを持つ動物にさらされることで高まる。つまり、感染動物に接触することのない一般市民のリスクは依然として低い。
米農務省は25日夜の時点で、テキサス、カンザス、ニューメキシコ、ミシガン、アイダホ、ノースカロライナ、サウスダコタ、オハイオの8つの州で鳥インフルエンザに感染した乳牛33頭を検出している。同省はこの前日、州をまたいで乳牛を輸送する際に鳥インフルエンザの検査を義務付ける命令を出していた。酪農家に対しては、無症状の場合を含み、家畜の検査費用を補償する。
FDAは先ごろ、国内で市販されている低温殺菌牛乳から鳥インフルエンザウイルスの残骸が検出されたことを初めて報告していた。同局は、牛乳を一定の温度で一定時間加熱する低温殺菌によって有害な細菌やウイルスは死滅するため、ウイルスの残骸は消費者に脅威を与えるものではないと説明している。一方、低温殺菌処理を施していない生乳については、感染の可能性に関する情報が限られているとして、改めて注意を促した。
コロナの次は鳥インフルエンザかもしれない。動物で変異を繰り返せば、人に移る可能性がある。そして人から人に移ればパンデミックになるかもしれない。米国のモデルナで鳥インフルエンザ用のワクチンの開発が進められているそうだ。それに比べ日本はどうだ、何もやっていないのではないだろうか?
鶏にワクチンを接種すべきという意見があるが、ワクチンを打った鶏は輸出できないため産業側が反対してできない状況である。日本は輸出をしていないので可能かもしれないが、ワクチンをした鶏を食べてもいいのかの検証や、耐ワクチン性を持ったウィルスができるかどうかの検証もしていないためできないでいる。つまり、何もやっていないのである。
しかし、非常に毒性が高く感染性の高いウィルスに変異した場合はどうなるかの予想もつかない。おそらく悲劇的な事態となるだろう。改めて国の無策にはがっかりする。