「かつては平均寿命を延ばすこと、および健康寿命を延ばすことが長生きの価値の一つの指標とされてきました。その結果、人生100年と呼ばれる時代を迎えた。喜ばしいことですが、生きていることの幸せを感じながら歳を重ねていくためには、身体的・金銭的な意味での健康だけでは不十分で、社会と接点を持ち、誰かの役に立っていると感じられる『貢献感』が大切なことがわかってきたのです」
65歳から100歳まで35年ある。35年と言えば、人生の1/3である。子供も独立し、それほどお金を使わなくてもすむ年代で、本当に自分のやりたいことができる貴重な時期である。引きこもってテレビを見ている時ではない。特にサラリーマンだった人は、会社組織に縛られ自由なことができなかった人が多いと思われるが、定年後は自由にできる。しかし、幸福だと思える人は少ないように思える。会社でやってきた仕事を定年後も続けられないことが原因かもしれない。一般職だった人はかわいそうである。こういう人たちは会社や役職というプライドを持って仕事をしているのでなお更今の自分が捨てられないようだ。そういう人はボランティアをすればいい。私と言えば、ライフワークの石英で金儲けではなく社会貢献をすることを今目標にしているし、自分のこれまでやってきたことを論文にまとめようとしている。一生、研究者なのだ。