Norweigian Crystalsが8月末に倒産を申請した。ノルウェーのもう一つの太陽電池シリコンインゴット会社のNursonも今年いっぱいの操業停止を発表した。これは中国企業に負けたという敗北宣言と受け止められている。今年中国のパネル価格は25%も下がった。今、ヨーロッパで生産すれば二倍のコストがかかる。
ノルウェーのグロンヒヨルド工業団地に、太陽電池専門のシリコン単結晶工場ができたのは1994年だ。Alf Bjørsethが投資をして、責任者としてHans Choを韓国から呼んできた。Hans ChoはもともとLGの企画部にいた。そしてLGsiltronを作った人物である。私が彼と初めて会ったのは1994年であり、彼はKC-techで常務として液晶の洗浄機の開発をしていた。その後すぐ彼はKC-techを辞めてノルウェーのScanWafer ASにパクと移ったのである。しかし、その頃の太陽電池はまだ産業として成り立っていなかった。大量の不良品ウェハーで十分需要をまかなえていたのである。やがて資金繰りに窮し、ScanWaferは倒産し、太陽電池企業のRECが買収した。名前はSiTECHとなった。Hansは会社を去ったが、パクは残った。私が本格的にHansと付き合ったのは2005年である。SiTECHの隣に石英るつぼ工場を作ってくれというのである。私の前に、岸さんと古市さん(東芝セラミックス出身)に話を持って行ったようだったが、後で聞いたら、工場建設は私にさせようなどと話をしていたようだった)
SiTECHも太陽電池バブル崩壊によって倒産。RECの副社長がRECを辞めて株を売って巨額の利益を得た一部を使って買収。名前をNorweigian Crystalsとした。ここの問題はインゴットの切断を台湾に依頼していたことにある。コストがかかり中国企業と競争できなくなった。またウェハーの8インチ化への投資ができなかったことが問題でもあった。最近、Hansとも疎遠になった。みんな歳を取った。ノルウェーのルータ、フィン、Hansとはよく遊んだものだ。ルータは今でも付き合いがあるが、彼はあのころが一番楽しかったという。