太平洋石英の株価が下がっている。8月末の167元から現在は91.5元と半分近くになり、下げは止まっていない。太平洋石英の主力製品は石英粉である。利益の大半もこの事業が生み出している。太平洋石英は今年、Kサンドと呼ばれるHClガス純化の石英粉の価格を6800円/kgまで上げた。これにより利益が5倍となったが、買えない顧客が増えた。太平洋石英の石英原石はインドから購入している。これは私が見つけた原石を横取りしたものだが、この原石が枯渇したのだ。太平洋石英は1000人もの技術者をインドに派遣して新規原石の調査を行っているが、1000人は原石に関して素人でいい原石を見つけられないでいる。そこでアメリカから選別で撥ねられた不良原石を購入して精製し、サンプル出荷を行っている。太陽電池用石英ルツボメーカーに対する聞き取りによって、最近の太平洋石英のインド石英粉は透明度が悪いこと、アメリカ石英粉は大きな気泡が出ることなどの問題があることがわかっている。
一般の投資家はこのようなことは分かっていないだろうが、業界の中では自明のことである。したがって、太平洋石英の株価は下がり続けるだろう。
中国の石英には本当の意味での研究者がいない。ただ単にお金儲けの手段だから、それに基礎研究など必要ないのである。技術は買えばいい。しかし、製造が世界でトップになった時点で、新しい技術を開発する必要があるのだが、それができないでいる。これを打破するには天才が必要だ。ブレークスルーは天才のみに与えられる。しかし普通の天才ではだめだ、石英は自分で試作し、自分で評価まだを行う泥臭さが必要だ。ここに難しさがある。