ノルディックマイニング社訴えられる

5〜7分

 フィヨルド公共訴訟が9月18日(月)、ノルウェーのオスロ地方裁判所で始まる。ノルウェー南西部には、最も手つかずの自然が残るフィヨルドのひとつである「フォルデ・フィヨルド」がある。探鉱会社ノルディック・マイニングは、ここに2億5000万トンの鉱山廃棄物を投棄する許可をノルウェー政府から得た。地球規模での環境問題に取り組む国際環境NGO「地球の友」、ノルウェー「自然保護団体」とノルウェー「自然と青年団体」は、この許可をめぐってノルウェー政府を提訴。裁判は10月3日まで続く。
2015年、ノルディック・マイニング社は最大2億5,000万トンの鉱山廃棄物をフォルデ・フィヨルドに堆積する許可を得た。毎年400万トンの鉱滓(スラグとも呼ばれる鉱物成分などを含む物質)が海に投棄されることになる。2021年、鉱山会社は、種の豊富なフィヨルドにSIBXという物質を放出する許可も得た。水生生物に強い毒性を持つ物質で、フィヨルドでこの物質がどのように分解されるかはほとんど分かっていない。同社は2020年に操業許可を取得。
ノルウェーでこのようなフィヨルド訴訟は国内初となり、もし勝訴すれば、今後の環境訴訟にも大きな影響を及ぼすことになる。
ノルディック・マイニング社が採掘するルチル鉱石は、南西の港町ベルゲンから車で一時間半のところにある。フィヨルドとは、今から1億年前に氷河が山肌を削って谷を作り、その氷河が解けた後に海水が流れ込んでできたもので、ノルウェーにはこういったフィヨルドがたくさんある。このフィヨルドは断崖絶壁の構造で深いところは200mくらいある。私はフィヨルドでする釣りが好きだ。1mくらいのタラが良く釣れる。休みの日は一日中フィヨルドで釣りをしたものだ。そのフィヨルドに鉱山廃棄物を捨てるというのもびっくりだが、政府が許可をしたというのもびっくりである。おそらく、ノルディック・マイニング社は負けるだろう。ノルディック・マイニング社は上場しており、株主に日本の岩谷産業も名を連ねている。ここのCEOのイバン氏と会ったことがある。気難しい男と言われていたが、まあ普通の人であった。もし、裁判に負ければ、ノルディック・マイニング社はつぶれるかもしれない。それほどの大きな事業だと聞いている。
この裁判は10月3日まで続くらしいので、注視していきたい。
私はノルウェーが好きである。ベルゲンはそれほど寒くはなく、魚介類もおいしい。船を買って、夏は自分の船でアクアビットでも飲みながら釣りをするなんて、夢のまた夢だが。夏に一カ月くらいキャンピングカーで孫たちと旅行をするなんて考えただけでも長生きしなくてはと思ってしまう。

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