合成シリカ粉

5〜7分

 中国太陽電池産業のブーミングが続いている。去年より、石英るつぼに使用する石英粉の供給不足が問題となっている。シベルコ(ユニミン)は2023から2024年に2億ドルを投資し、生産量を倍増すると発表した。2024年の太陽電池用石英るつぼの内層に供給される石英粉は、ユニミンが2.5万トン、TQCが1.2万トン、合計3.7万トンと推定される。しかしながら内層の必要量は4.6万トンである。引き続き不足となり、価格はさらに上がるだろう。我々は中間層に使用する石英粉を生産しているが、この不足はさらに深刻である。現在、太平洋石英と我々が供給しているのだが、2023年には3万トンが不足すると言われている。太平洋のインド原石は今年で枯渇する。彼らは米国の原石に手を伸ばしていると聞く。我々は2倍に生産能力を上げるが、不足は埋まらない。したがって、去年は4倍になった価格だが、今年も値上げは止まらないだろう。
そこで中国で話題となっているのが合成シリカ粉だ。この合成シリカ粉で内層を作ろうとしているのだ。その先鋒が凯盛科技集团有限公司である。国有企業の中国建材集团のグループであるが、ここが「プロジェクトの初期段階での関連する承認手続きが処理され、土木建設が進行中であり、機器は基本的に購入され、計画された要件に従って製造され、年産5000トンのプラントの建設と機器の設置と試運転を2023年後半に完了する予定だ。業用シリコンからオルガノシランを調製し、ゾルゲル法でナノスケールの石英粉末とミクロンサイズの石英砂を調製する」と3月14日のIRで発表した。
二番手の湖北江瀚新材は現在年産2000トンの合成シリカ粉プラントを建設中だという。完成には3年を要するらしい。70億円の建設費で、原料はTEOSだという。
5月 仕净科技持股51%,无锡惟忻持股49%の会社が設立された。工業用シリコンからオルガノシランを調製し、ゾルゲル法によってナノスケールの石英粉末とミクロンサイズの石英砂を調製するという。
そんな中、この動きに水を差すコメントが。太平洋石英は現在合成珪砂の技術を留保しているが、合成石英砂は単結晶るつぼでの使用には適していないと述べた。天然珪砂と比較して、合成珪砂には少なくとも2つの問題がある。第一に、合成シリカ粉は天然石英粉と比較して粘度が低い。 第二に、合成シリカ粉のコストは天然石英粉と比較して数倍高い。と述べた。
太平洋石英の取り締まりであった徐がこの開発の責任者であったが、去年首になり自分で会社を設立して合成シリカを粉を作っている。フュームドシリカ法だというが、石英るつぼを作ったところ泡だらけとなり失敗している。
さてさて、この動きは2024年にかけて大きくなり、決着がつくのは2024年から2025年になると思われる。動向を見守っていこう。

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