私がこの世界は仮想世界だなどというと、妻はほかではそういうことを言ってはダメだという。精神病者だと思われるかららしい。妻は物理や科学を理解していない。おそらく今の自分には関係ないと思っているからだ。目で見たもの、耳で聞いた音、触ったものを信じている。この世界は5感というセンサーから出た信号を脳で処理して想像しているだけだ。それは20世紀に発見された量子によって証明された。量子の世界では「存在すること」と「見えること」は同じではない。そこまで言うと、ミクロの世界とマクロの世界は違うという人がいるだろう。しかし、マクロの世界でも量子は重要な役目を果たしている。半導体などは完全に量子の世界だ。我々は教科書ですべての原子は電子と原子核によって成り立っていると教えられてきた。しかし、もっと分解してやると、17種類の素粒子で成り立っているということが分かった。それは教科書には載っていないだろう。そしてこの素粒子は「ひも状」であるという仮説が有力になった。さらにこの理論ではこの世界は11次元であるという。直接素粒子がひもであるということが分かれば、我々の世界はガラッと変わる。「超ひも理論」では、この宇宙のほかに異なる宇宙(パラレルワールド)があり、それは鼻先に存在するという。プラトンは「イデア」という本来の世界を提唱した。この「イデア」はパラレルワールドなのだろうか?プラトンも仏陀も見えたのであろうか?体のセンサーをすべて停止すれば見えてくるのだろうか?