投資家のジム・ロジャーズ氏は「過去数十年にわたって賃金が上がらなかったことは、日本における貧富の差の拡大に影響を与えている。現在、世界的に物価の上昇が続いているが、海外では物価とともに賃金も上がる場合が多い。しかし、日本では物価が上がっても、賃金は上がっていない。日本はアメリカやシンガポールに比べ、移民の受け入れに対して消極的な国だ。海外の優れた人材を迎え入れるために高額な給与を支払う、という慣習もあまりないため、企業は賃金を上げなくても問題視されない。日本には外資系企業で働く人や海外企業に転職する人もそれほど多くはない。国内だけで転職を完結することが一般的だ。このように人材の流動性が低く、企業側もそれを理解している。日本はこうした状況を変えていく必要がある。 これから若い世代の日本人が国内で成功するには、ハードルがどんどん高くなるだろう。外に出ていくほうが早いかもしれない」という。
日本から中国、韓国に出ていく人の多くは高齢者の技術者だ。企業は技術流出対策として若い技術者にはある一部分の仕事しか与えない。すべての技術を知らない技術者は翼を折られた鳥と同じだ。
技術者はサラリーマンであってはならない。給料は年棒制にすべきだ。それを基準にして、大学も教育内容を変えるべきだ。今の日本は多くの技術者を飼い殺しにしている。