ここ三日間は晴天が続いている。午前中は特許を書いているが、今日書き上げた。今後は日本に帰るまで、チェックと修正をするつもりだ。今回の特許は私の技術者人生で最後になるだろう。今まで約100件の特許を出願してきた。私の特許では、低アルファ線フィラー材、窒化ケイ素コーティング石英焼結体、低アルカリ石英るつぼ、合成るつぼ等が独創的なアイデアだが、今回もそれに匹敵する特許だと自画自賛している。悔いは透明層を持つ石英るつぼだが、出願しなかった。
ヘンリーフォードはこういった。「恐るべき競争相手とは、あなたのことをまったく気になどかけず、自分の仕事を常に向上させ続けるような人間だ」 企業にいれば常に利益を出すことを強制される。本当にやりたい仕事ができるものではない。また上司や部下さえも嫉妬から、足を引っ張られたりする。その中で自分のやりたいことに集中するのは難しいかもしれない。私も若いときは、偉くならないと自分のやりたいことはできないと思っていた。でもそれは間違いだ。自分の気持ちが大切なのだ。自分の人生観を持ち、それに従い生きていくことが、唯一、自分を高いところに持っていく方法なのだ。
孤独と孤高。孤高の意味は「志高く自分の信じる道を生きることのできる人」のこと。孤独は一人ぼっちで寂しく感じることでまったく意味が違う。それと同じで、至高と究極。至高とは「この上もなく優れていること」であり、究極は「物事を進めて限界まで達すること」だ。技術者なら、孤高の果ての至高を目指すべきなのだが。この狭い社会で人と比較しないで生きることはしょうがないのかもしれない。