中国家電大手のTCL科技集団傘下で半導体ウエハー大手のTCL中環新能源科技は1月19日、子会社で半導体材料を手掛ける「中環領先半導体材料」の増資を通じて、同業の「鑫芯半導体科技」を買収する計画だと発表した。
中環領先の増資額は48億7500万元(約930億円)で、鑫芯の株主は保有する同社株100%を中環領先の増資に充てる。取引対価は77億5698万3000元(約1480億円)だという。
鑫芯半導体科技はGCL Semiconductorのことで、2017年9月に設立され、2020年10月に8インチと12インチの半導体ウエハーの製造を開始した。現在の月産能力はそれぞれ5万枚となっているが、現在増設中で、増設後は月産20万枚になるという。12インチウエハーについては、中国本土、台湾、シンガポール、日本、韓国および米国に主要取引先を抱え、長期受注契約を交わしている。
2017年に設立され、12インチシリコンウェーハの研究開発・製造事業に専念し、28nm以下のウェハプロセスノードに納入している。今後は10nm以下の技術ノードに300mmシリコンウェハーの供給を始めたいとしている。
GCLとしては太陽電池に注力するということだろう。中環領先半導体材料は半導体用シリコンウェハーの巨大プロジェクトを立ち上げているが、なかなか難しいということであったため、GCL Semiconductorを取り込むことにより、結果を出そうということであろう。ただ300mmのシリコンウェハーの顧客はほとんどが海外であり、米中関係の悪化により、販売が難しくなる可能性がある。