「研究者たちは68件の研究と23万人の被験者からなるメタ分析を行い、抗酸化物質のサプリメントが人間の寿命を延ばすかどうかを調べた。 結論はこうだ。 抗酸化作用のあるサプリメントを摂取する人は早く死ぬ。加齢性疾患を予防することもできない。抗酸化作用のあるサプリメントは、ある種のガンの発生を抑制するどころか、その増殖と転移を促進するらしい」
抗酸化サプリとは、コエンザイムQ10、アスタキサンチン、NAC,ケルセチンなどのことをいう。そのうたい文句はラジカル物質を中和して健全に保つということだが、実際は違うらしい。
人の体というのは、ある程度の負荷が必要らしい。負荷によって体に酸化物質ができるが、体はそれに対し対応するように働くのだという。16時間以上空腹にするという健康法があるが、16時間以上空腹だと、体は緊急事態だと認識し、それに対応した物質を発生させる。人の体にはこのようなことが起きるということである。ストレスのない生活をしているだけではだめで、ある程度長生きするにはストレスが必要だ。この長生きというのは病気になりにくいということだ。
この世界の生物には、そのような力が備わっている。それは億という長い年月をかけて獲得したのだろうか、それとも最初から備わったものだろうか。私は最初からDNAの中にあったプログラムだと考える。我々は医薬開発を通じてそのことを忘れていたのではないだろうか。我々の体にはもっとすごい潜在能力がある。それを引き出すのはストレスなのかもしれない。