日の丸半導体だが

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「トヨタ自動車やソニーグループなど国内大手8社が出資し設立された「Rapidus」は、5年後をめどに最先端である2nm以下の次世代半導体の国産化を目指している。13日、アメリカのIBMと次世代半導体技術のライセンス契約を締結したと発表した。IBMは、2nmの次世代半導体の試作品の開発に成功していて、量産に向けた研究を共同で進め、その技術を国内製造拠点に導入する計画」

 IBMの技術とはナノシートといわれる技術である。簡単に言えば、FinFETのフィンを真横に倒したようなチャンネル構造のトランジスタである。しかし、このナノシート構造はトランジスタ間の素子分離に、FinFETと同等以上の距離を必要とするため、2nmまでではないかといわれている。実はその先の技術としてフォークシート技術と呼ばれるものがすでに提唱されている。フォークシート構造では、隣接するチャンネルとゲート金属は物理的に分離されている。このため、隣接するトランジスタ間の距離を極限にまで詰められる。すなわちCMOSロジックの基本セルを小さくできるのである。

 実はこの技術を提唱しているのがIMECである。「Rapidus」がベルギーと提携したと発表していたが、これがIMECである。「Rapidus」は当然フォークシートに注目していたわけだが、IBMの技術のほうが簡単に量産化できると踏んだわけだ。

 これを聞いて悲しくなった。日本の技術は地に落ちている。昔から欧米には天才がいて、それが世界をリードしてきたが、日本はその技術をコピーして量産化してきた。情けないものだ。なぜ日本では最先端の研究ができないのだろうか? それは鬼才、天才を嫌う社会があるからだと思う。

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