石英の話

3〜5分

 中国ではインドから石英原石を購入して精製しているが、最近は月に1万トンくらい輸入しているようだ。その原石の産地はチェンナイの北のグズール地区である。インドではいたる所で石英が産出する。スリランカはグラッシー石英の産地だが、インドの南もグラッシー石英がでる。ちょうどバンガロールの南付近がグラッシーとグラニュラーの分かれ目となっている。またパキスタン側でも大量の石英が産出している。基本的にグズール地区はマイカを産出し大量に輸出されている。そういう意味で石英にはマイカを含むものが多い。基本的にはインドで選別をして輸出されるのだが、量が多くなり無選別で輸出することが増えてきた。

 長石の場合、フッ酸を使った浮遊選鉱や、フッ酸エッチングが有効であるが、マイカの場合はフッ酸に溶けないので厄介である。一般的に熱処理した後に高磁力処理することが有効だ。中国の場合、原石を熱処理し、水に入れてから粉砕することが行われている、したがってこれを粉砕した後、2-3Tの磁力選鉱器で除去するのがよい。この時不思議なことに、鉄も取れやすくなる。鉄は酸化されれば磁力が低くなると本に書いてあるが、そうではない。熱エネルギーがスピンを変えることで磁性が増すようだ。また硫酸を用いた浮遊選鉱も有効だ。しかし気を付けなくてはならないのは、バッチ式浮遊選鉱槽にはデッドスペースが存在する。そのため連続式浮遊選鉱機を使用したほうがよい。

 石英の精製などは古い技術だ。知っている人はほとんどいないのではなかろうか? そういう意味で、今の製造工程に合う原石を要求することが多いのではなかろうか?しかし、技術者はそうであってはならない。原石に合う工程や条件を検討すべきだ。そこに技術者としての成長もある。広く、深く。そうすれば大きな高い山ができる。

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