喫煙者が年1回の肺がんスクリーニング検査を受けることで、肺がん生存率を大幅に改善できる見込みのあることが、国際的な大規模研究で明らかにされた。低線量CTスクリーニング検査で早期段階の肺がんが発見された場合の患者の20年生存率は80%であり、がんの種類によっては100%であることが示されたという。
米国肺協会(ALA)によると、肺がんの平均的な5年生存率は18.6%、早期発見される肺がんは全体の16%にとどまり、患者の半数以上が診断から1年以内に死亡するという。肺がんは、がんが小さいうちに発見、治療することで長期にわたる生存が見込める。しかし、肺がんのスクリーニング検査は十分に活用されているとはいえないと研究グループは話す。最近のALAの報告では、対象となる米国人のうちスクリーニング検査を受けているのは6%にとどまり、州によっては受診率が1%とかなり低い。
Henschke氏らは1992年にスクリーニング検査のベネフィットに関する国際的な研究(登録者数8万7,000人以上)を開始し、2006年時点で、スクリーニング検査によりがんを早期発見できた患者の10年生存率が80%であったことを報告している。今回の研究では、検査でがんが早期発見された1,285人を20年間追跡した結果、20年生存率は80%であることが判明した。肺結節の分類別に見ると、すりガラス状結節の139人と部分充実型結節の155人の20年生存率は100%、それ以外の充実型結節の患者での20年生存率は73%であった。ステージ1A(リンパ節への転移がなく、腫瘍サイズが30mm以下)の肺がん患者の生存率は、充実型であるか否かにかかわらず86%、腫瘍が10mm以下の場合は92%であった。
私は今年、肺のCT検査を二回受けた。肺のX線検査は普通の人間ドックでもやる検査であるが、X線検査では詳しいことはわからない、非常に精度の悪い検査といわれている。X線検査ではっきりガンだとわかったときには転移していることも多い。私は春のCT検査で2-3mmくらいの点が見つかったので、秋にも撮ってみたのだが、大きさが変わらず問題ないとの結論だった。60歳を過ぎたら2年に一回くらいはCTを撮ったほうがいい。