オーストリアの経済学者シュンベーターは、企業発展のためにはイノベーションが必要であるとし、4つの条件をあげている。新製品を開発し、消費者に提供する。新しい生産方式を導入したり、新しい販路を開拓する。原材料の新しい供給滞を確保する。新組織をつくりあげる。
日本は1980年代、目覚ましい高成長を続けた。この当時は企業が開発を担っていた。しかし、バブル崩壊によって一気に自社開発が終了した。その当時の技術者は路頭に迷った。そのあとのITバブル崩壊、リーマンショックと立て続けに起きた経済危機はリストラを恒常化させていった。
なぜアメリカではイノベーションが頻繁に起こり、日本では起きないか。アメリカだって、かつては企業の研究に頼っていたが、企業の研究が一斉になくなった時期があった。そこに危機感を持った米国政府がSBIR制度を1982年に導入してベンチャーを支援した。これが成功してベンチャーが急成長したのである。日本はそれに気づき19年後に日本版SBIR制度を作ったのだが、単なる補助金制度で終わり効果はまったくといっていいほどなかった。
それはもうすでに日本はリストラによって、挑戦するリスクをとるような風土がなくなったからだ。経営者から一般社員までそうなのだ。もう一度1980年代の活気に戻ることなどありえないのだ。日本政府が声を張り上げても、踊り子は踊らない。負け犬根性が染みついた日本人は自分が主役になることはできないばかりか、人の足を引っ張っている。日本の負債は1200兆円と聞いても何も思わず、1ドル145円と聞いても何も思わず、一向に危機感は生まれない。今日はこの辺でやめておこう。