ヨーロッパは今夏3度目の熱波に見舞われていて、山火事に拍車がかかり、数百万人が脅威にさらされている。ポルトガルとスペインでは、7月17日だけで1000人以上が「暑さ」が原因で死亡したと報告されている。フランスでは山火事の影響で数千人が避難している。Sky Newsによると、イギリスのある空港では滑走路が溶けて飛行機の離発着ができなくなった。暑さで滑走路が歪んでしまった空港もあったという。
欧州連合(EU)のコペルニクス大気監視サービス(CAMS)のレポートによると、2021年7月の全世界の山火事によるCO2排出量は、2003年に記録を始めてから最大の1258.8メガトンに達し、これは過去最高値を20%ほど上回るものとのことだ。そしてそのうち半分以上が北米とシベリアでの山火事に起因する。ロシアでの焼失面積は、少なくとも1,816万haであり、日本の国土の半分に達する。 オーストラリアでの山火事は9月から続いている。これまでのところ、少なくとも30人以上が亡くなり、2640万エーカーの土地が燃え尽くされ、2,000棟以上の家屋が破壊された。世界遺産のブルー・マウンテンズのほとんどの森林とゴンドワナ多雨林群の大半が破壊され、これによるCO2量は2億5000万トンといわれる。アメリカでは毎年のようにヨセミテ国立公園で山火事が発生している。ヨセミテの山火事は10月に雪が降るときまで続く。アマゾンでは山火事によってCO2は吸収するより排出する量が多くなった。
山火事は倒木の時の摩擦や雷によって発生し、乾燥具合や風向きで広がっていく。基本的に人の手で消化することは不可能だ。火事によって気に蓄えられていたCO2も放出され、山の木々がなくなればCO2の吸収も減る。加速度的にCO2は増えていくのだ。さてどうしたものだろうか。