「太古代の24億5000万年前~22億年前に地球の造山帯の活動が活発化し大陸がたくさん造られ、大陸から大量に流出した金属イオンによって、海水中にとけていた二酸化炭素が石灰石となって海底に大量に沈殿し、大気中の二酸化炭素が減って、温暖化効果が弱くなり、地球はだんだん冷えて寒冷化して、ついには地球全体が凍る全球凍結(スノーボールアース)の状態になることがありました。あらゆる大陸の上に3000メートル級の厚い氷がはり、さらにすべての海が、深さ1000メートルまで凍ってしまうという激しいものでした。ひとたび全地球が氷でおおわれると白い氷が太陽光をことごとく反射するために氷はなかなか解けず、地球は7000万年ものあいだ、氷でおおわれ続けました。全球凍結を終わらせたのは、地球の火山活動で、火山ガスには大量の二酸化炭素が含まれています。シミュレーションによりますと、全球が凍結してから7000万年後には、大気の二酸化炭素濃度は0.6気圧、現在のおよそ1500倍にもなり、この二酸化炭素の強い温室効果によって、気温は上昇し、ついに氷が解け始め、地球は全球凍結を脱出しました」
「しかし、それでは終わりませんでした。今度は地球温暖化で気温が上がると海水温も上昇し、海水温が上昇すると水蒸気が大量に発生し(水蒸気も温室効果ガスです)、この大量の水蒸気と二酸化炭素が再び地球の温暖化を促進し、地球は温暖化の暴走状態に陥りました。氷河は一気に大崩壊へと突き進み、海水の表面温度が45度を超えたとき、巨大ハリケーンが発生し気温は最高で50度を超えました。地球にはこのように二酸化炭素などの温室効果ガスによって荒々しく「劇症化」する歴史がありました。この時代をヒューロニアン氷河時代といっています。もちろん、数百万年、数千万年という地質年代の時間の単位で起きたことです。このような全球凍結(スノーボールアース)は原生代末期の7億1700万年前~6億3500万年前にも起きました。このときは、全球凍結→超温暖化→全球凍結→超温暖化と連続2回起き、それぞれスターチアン氷河時代、マリノアン氷河時代と呼ばれています」
ということで、二酸化炭素による温暖化や凍結といったことを地球は何回か経験しているわけですね。アイスランド発の企業「Climeworks」は空気から直接二酸化炭素を除去するプラント施設「Orca」を作りました。去年より、アイスランドの首都レイキャビクから南東30kmほどのところに建設されていた「Orca」が、ついに先日、その稼働を開始しました。「Orca」は、備えられた大きなファンが大気中の空気を取り込み、中央部のフィルターで二酸化炭素をキャッチ。その後、二酸化炭素を水と混ぜ合わせ、地中深くへ送ることで、岩石に溶け込み、約2年ほどで石灰化するというものです。「Orca」は現在、年間で約4000トンの二酸化炭素回収能力を備えているそうだ。ところで水ガラスも二酸化炭素と反応する。水ガラスをシリカと水酸化アルカリから作り、二酸化炭素を入れればシリカと炭酸ナトリウムができる。これは固化するのでそのまま地下に埋めればいい。水ガラス12、600トンは二酸化炭素4、400トンを吸収する。でもこんなものじゃ全く足りないだろうな。