毎日、詐欺や横領の話題が

3〜4分

 給付金詐欺の男がドバイから帰国して逮捕された。最近、詐欺、横領などが多い。これは昔もあったがずいぶん多くなっているように思う。これを単純に時代のせいにすることはできない。この原因は一つではないだろうが、大きな原因は日本の国力が衰えて国民全体が不安を抱えていることがあげられる。高齢化に対する不安、貧富の差の拡大、それは金に対する執着を生む。自分でお金を儲けるより、他人の金をむしり取るほうが断然楽だという考えを生む。もう一つはモラルの低下だ。「他人に迷惑をかけなければ何をやってもいい」から「自分がよければ何をやってもいい」という考えになってきた。

 アダムスミスの著書「道徳感情論」は、人間は自己中心的な生き物だが、他人の感情を理解して共感し、道徳的に行動する自制心もある。その道徳的行為に第三者の「公平な観察者」が「同感」することで内なる道徳を育むと記述した。そして『国富論』でも、人間の共感と自制が社会の秩序と規範を生み、自由主義経済の適正化を可能にすると説いた。

 このモラルなき現代の資本主義が暴走し、今のこのような詐欺の横行を招いている。これを修正するには、「他人に迷惑をかけなければ何をやってもいい」や「自分がよければ何をやってもいい」という考え方を直す必要がある。それにはアダムスミスの第三者の「公平な観察者」が「同感」することで内なる道徳を育むということが重要なヒントであるように思う。社会全体がもっとコミニケーションを深め、モラルを向上していくべきなのである。

WordPress.com で次のようなサイトをデザイン
始めてみよう