日本から板ガラスメーカーが無くなる日

7〜10分

国内ガラスメーカー大手のセントラル硝子が、本業である板ガラスで欧米事業から撤退する方針を固めたことが、ダイヤモンド編集部の取材で分かった。近く発表する見通し。欧米で展開中の事業を米投資会社アトラスホールディングスに売却する。

 セントラル硝子は、国内で板ガラスを生産する4窯のうち、2窯を休止するなど、本業ながら深刻な営業不振に陥っているガラス事業の生産を縮小する方針を明確にしていた。同社はガラス事業に見切りを付ける格好で、現在利益の大半を稼ぐ化成品事業に注力していく考えだ。

 一方、今回同事業を買収するアトラスは、LIXILグループが20年にイタリアの建材子会社ペルマスティリーザを売却した先。ペルマ社の売却問題をきっかけに、LIXIL創業家の潮田洋一郎氏が失脚したいわく付きの案件である。

 そもそも板ガラス事業は、建築用と自動車用に大別される。板ガラスは化学品などとは異なり、高付加価値品の開発で差別化することが難しい製品特性がある。近年は中国メーカーの猛烈な増産もあり、需給のバランスが崩れ慢性的な価格競争に陥っていた。

 国内で板ガラスを手掛けるメーカーは、セントラル硝子、AGC、日本板硝子の3強体制。経済産業省は15年に、産業競争力強化法による調査に基づいて国内板ガラス市場は供給過剰とし、この3社に対して過剰設備の削減を求める報告書を公表している。いずれの会社も板ガラスで収益の悪化に苦しみ、抜本的に事業にメスを入れることを迫られている状況だった。

 外資系投資ファンド幹部は、セントラル硝子の欧米事業撤退について「これはまだ、日本からガラスの生産がなくなる始まりにすぎない」と警鐘を鳴らす。ガラス事業の中でも収益性が特に低いのは自動車用で、「原材料価格や燃料費が値上がりしている地合いでも価格転嫁がほとんど通りそうにない。このまま事業を続ければ今後5年、10年のスパンで各社は赤字を垂れ流し続けるだろう」と同ファンド幹部は指摘する。直近で大リストラを実施したセントラル硝子の国内ガラス製造拠点で、さらなる縮小や他社を巻き込んだ再編があるかどうかが焦点となる。

 板ガラス首位のAGCは、18年に「旭硝子」の名前を捨て、ガラス以外の事業を拡大することで厳しい経営環境を生き抜いていくことを既に宣言済みだ。06年に「小が大を飲む」形で英大手ピルキントンを買収した日本板硝子は、いまだに事業の大半がガラスに依存している。身の丈を超えた巨額買収の失敗で財務基盤は痛んでいる中、同社が下す今後の経営判断も注目点だ。

 中国の福耀玻璃工業集団は自動車用ガラスで世界一になった。トヨタに採用されるなど技術力も高い。なんと純利益で1000億円ある。もう日本メーカーは勝てない。この福耀工業集団の曹德旺董事长は1946年生まれ、曹德旺は幼い頃から貧しく、中学を卒業せずに中退し、16歳の時から路上でタバコを売ったり、果物を売ったり、料理人になったり、自転車を修理したり、社会の底辺で生活する困難を味わった。 1976年、曹操は福清市高山町の異形ガラス工場のバイヤーとして働き始め、1983年に廃業寸前の小さな工場を請け負った。1980年代初頭、国内自動車修理市場では、日本から自動車用ガラスを1枚2千元で輸入した。 これを見て曹德旺は自動車用ガラスの国産化を決意した。それから30年でこの地位を築き上げた。

 アメリカも中国も「アメリカンドリーム」「チャイナドリーム」がある。日本の「ジャパンドリーム」はサラリーマンとして社長に出世することか、桁が四桁くらい違う。日本において「成り上がり」は品が良くないイメージがあるが、「チャイナドリーム」はまさに「成り上がり」だ。彼らは爆発的なエネルギーを持っている。それは底辺で他人の何倍も働いてきたことが源泉になっているように思う。

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