昨日から資料を作っているのだが

4〜6分

 水ガラス法による合成シリカ粉もだんだん認知されてきているようだ。とあるところでの講演の資料を作り始めた。この合成シリカ粉を用いた合成石英ガラスについては名称を付ける必要があったので考えた。今までは石英ガラスは天然石英ガラスと合成石英ガラスに分類されていたが、もう一つ欄を作らなくてはいけない。そこで合成シリカ粉を天然石英ガラスの溶融法を用いるということで、「融合石英ガラス」英語で「Fusion Silica glass」とした。「融合」は合成シリカ粉を溶融したという意味で、ちょうど「融合」はFusionである。ガラスを溶融するのはMeltではなく、Fuseを使う。今までの合成石英ガラスはSinterだ。

 

純度的には、溶融石英ガラス<<融合石英ガラス<合成石英ガラスという順になる。気泡は溶融石英ガラス<融合石英ガラス<合成石英ガラスである。コスト的には融合石英ガラスは溶融石英ガラスとオーバーラップする。したがって現在溶融石英ガラスを使用しているが、合成石英ガラスを使いたいユーザー向けの用途に使用できる。この分野は半導体である。

考えてみれば、合成石英ガラスの原料は、シリカとカーボンの反応でシリコンを作り、シリコンと塩素を反応して作られる。膨大な電力と炭酸ガスを発生する。もうそういう時代ではない。ガラス化の段階では塩酸が大量に発生し、それをわざわざ中和して廃棄している。溶融石英ガラスは、天然石英粉から作られ、多くの人が肺疾患で死んでいる。製造工程では大量のフッ酸が使用されている。フッ酸もまた健康を害する。

この融合石英ガラスは、これらをすべて解決できる。これが一般的になれば私の石英に関する仕事も終わりだ。私の技術者人生の集大成だ。東芝セラミックスに入社して石英ガラスをやり始めてから42年。単純なSi-O-結合なのに奥が深く、その魅力に囚われてきた。人生は短く、一つのことをやり遂げるにやっと足りるくらいのものだ。

「瑠璃(るり)も玻璃(はり)も照らせば光る」 瑠璃は青い宝石、玻璃は水晶のことで、両方とも磨けば光る、すなわち才能のある人は努力することによってその才能が開花する。仏教における7つの宝石として金・銀・瑠璃・玻璃・硨磲(しゃこ)・瑪瑙(めのう)・珊瑚(さんご)が挙げられている。上司が部下を見抜く能力があれば、優秀な人はすぐわかるものだ。宝石が土に埋もれているようではもったいない。

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