ロシア政府が計画する〝ユーラシア五輪〟の実現へ向けて、さっそく各国と交渉を開始した。
ウクライナ侵攻を受けてスポーツ界では国際オリンピック委員会(IOC)がロシア勢の国際大会からの排除勧告を行い、各競技団体が続々と締め出しへ動いている。
そうした中でロシアでは中国と共催して、多くのスポーツを複合して実施する国際大会〝ユーラシア五輪〟の創設が浮上。そして早くもロシア政府が動き出した。
ロシアメディア「DP」などが一斉に報道。「ロシア連邦スポーツ省は、CIS(旧独立国家共同体)およびBRICS(ブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカ)諸国と共同でスポーツ大会の創設について交渉している」と参加候補の各国と早くも正式交渉を始めた。ロシア新体操連盟のイリーナバイナー・ウスマノワ会長は「我々は〝ユーラシア〟だ。そこで競争ができる。それはアスリートにとって非常に重要だ」と「スポーツエクスプレス」にユーラシア五輪構想が進んでいることを明かしている。また、オレグ・マティシン・スポーツ大臣もロシア国営通信社「タス通信」に対して「近い将来、CIS、SCO(上海協力機構)、BRICSから最大数の外国人アスリートが参加して、ロシアでの競技システムが開発される」と一連の動きを認めた。
ロシアはIOCやIPCに除外されたことを逆恨みして自分たちでやろうと計画したようだが、ロシアという国はその程度のレベルのようだ。とうとうロシアは中国を巻き込んで自分たちの世界を築きたいらしい。冷戦状態の再来である。やがて国際連盟も離脱、国交も断絶となれば最悪の結果となる。しかし、中国がこれに賛同するだろうか?中国から外資が撤退し、貿易もなくなれば中国は立ち行かなくなる。そこまでのリスクを負ってまでロシアと付き合うのだろうか? 中国はこれからは低成長になるだろう。マイナス成長になれば一気に内部崩壊が始まる。
大国はアフガニスタンのことを教訓にしていない。ロシアはソ連時代にアフガニスタンに侵攻した。1978年に侵攻し、1989年に撤退した。アメリカは2001年に侵攻し、2021年に撤退した。結局、国を滅ぼしても国を作るのはその国の国民であり、よそ者ができるものではないということがはっきりしている。軍事力で抑え込んでも抗争は続くのである。しかし、力を過信したものは驕りによって見誤るのである。「力のない正義は無力であり、正義のない力は暴力である」ということでしょうか。