さて石英の話をしよう

5〜8分

 このブログを見ている人の中には石英の話に興味を持っている人もいるので、今回は石英の話をしよう。

 中国の寧波プレシン半導体材料有限公司は合成シリカの生産能力の倍増を行うそうだ。投資額は5000万円、45日間で実施する。これで生産量は月産30トンになる。今回は、合成シリカを使用したプラズマ溶融品について話そう。プラズマ溶融品は二種類ある。一つはOHフリー、もう一つはOHが40ppmくらいのものである。二つは同じバブルフリーなので、一部は光学用として販売している。

 中国の光学用の石英ガラスの規格はJGS1,JGS2,JGS3の三種類ある。またそれぞれに3グレードがある。

JGS1 10mmの厚さの透過率(%)

类别  185 200 220 240 300 185- 1200(nm)

G1 >85 >85 >85 >87 >90

G2 >70 >80 >80 >80 >85

G3 >70 >70 >70 >80

JGS2

类别  200 240 300(nm)

G1 >80 >75 >80

G2 >75 >70 >75

G3 >65 >70

JGS3

类别 2000 2500 2700 2800 2600- 2800

G1 >90 >90 >90 >85

G2 >85 >85 >85 >80

G3 >80 >80 >75 >75  

 我々の製品はJGS1とJGS3である。JGS1はUVレンズG1,JGS3は赤外線レンズG1である。中国では、光ファイバーの廃材とSiCl4のH2-O2火炎法合成石英ガラス、および我々の合成シリカのプラズマ溶融合成石英ガラスとが競合している。光ファイバーの廃材からトレス寸法は小さいので価格は安い。約7.2円/gで取引されている。火炎合成石英ガラスは20円/g程度で、我々の合成石英ガラスは15円/g程度で売っている。少し高いのはインゴットを外研し、成形しているために歩留まりが悪くなるからである。JGS2も同じ価格であるが、それは火炎法合成石英ガラスではできない。

 JGS2については我々は6円/g程度で販売を開始した。これは半導体用として開発したものであるが、JGS2として十分に通用する。将来的には改良してJGS1やJGS3として通用するものを上市していく。増設分はこの改良も含んでいる。これは天然石英ガラス代替品であり、品質的には凌駕している。現在、酸水素溶融でも0.05mm以上の気泡はないものが得られているので、半導体用として天然石英ガラスと同等の価格を将来提供できるだろう。

 余談ではあるが、中国を離れて一年がたち、中国の問題が日々大きく感じられる。これらの製造を日本やアメリカでやることも検討しなくてはいけないかもしれない。韓国も台湾も問題がある。


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