薬のお話

3〜5分

 厚労省が2019年6月にまとめた多剤服用に関する報告書には、〈在宅療養患者では、平均処方薬剤種類数は6.5種類であり、60%が6種類以上であった〉とある。一方、薬には必ず副作用がある。東京大学病院老年病科の研究(2012年)によれば、6種類以上の薬を処方されている患者は、それ未満の薬しか飲んでいない人に比べて副作用が起きる確率が10~15%上昇するという結果も出ている。なかでも処方が多いのが降圧剤だ。高血圧患者は約4300万人と推定され、降圧剤を服用している患者は1250万人にも及ぶ。

 私は25年飲んだ高血圧の薬を止めた。今は飲まなくても低い。高血圧以外の薬も飲んでいない。日本人は薬好きである。薬を飲めば大丈夫と思っている節がある。それを利用して製薬会社、薬局、病院が成り立っている。薬は毒薬、諸刃の剣だ。でも薬によって救われる人も多い。

 今から15年位前、病院の前を歩いていたら「泥棒」という大きな声が聞こえた。その泥棒は他人の薬を盗んで捕まった。その時、ものすごい嫌な気持ちになった。もしその泥棒の親が病気で薬も買えなくて、同じ病気の人の薬を盗んだのではないかと思ったからだ。そんな時代だった。

 話は変わるが、コロナの症状が出た若い人は検査なしで家にいればいいと言ったことが話題になっている。オミクロン株は若年層で重症化しないということだろう。東京は1万人弱の感染者が出ている。その感染者は若い人が多い。しかし、重症者は少ない。しかし若年層は見捨てられたと思ったのだろうか? 説明する人はちゃんとデータを示すべきである。説得力がない。これだけ感染者が出ているのだから解析すればいいのだが、海外の論文しか参考にしない、それ自体が無責任である。三回目接種で二人が亡くなった。ワクチンとの因果関係なないというが、厚生省は解析能力がないだけだ。ちゃんと調べればわかるはずである。なんという無責任な国になったのだろう。

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