ブレークスルー感染でスーパー免疫

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新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に対するワクチンを接種済みの人が新型コロナウイルスに感染した場合には、デルタ株に対する強力な免疫応答が生み出されることが、新たな研究で明らかにされた。研究グループは、この強力な免疫力は、他の変異株に対しても有効な可能性があると見ている。米オレゴン健康科学大学准教授のMarcel Curlin氏らによるこの研究結果は、「JAMA」に12月16日掲載された。

この研究は、米ファイザー社製のワクチンを2回接種した52人の医療従事者を対象にしたもの。対象者の半数(26人)には、ブレイクスルー感染が確認されていた。その内訳は、デルタ株感染が10人、デルタ株以外の変異株感染が9人、残りの7人は不明の変異株への感染だった。Curlin氏らは、対象者から採取した血液検体を生きた新型コロナウイルスに曝露させた上で、ウイルスのスパイクタンパク質受容体結合ドメイン(RBD)に特異的なIgG、IgA、およびIgM抗体と中和抗体の抗体価を調べた。

その結果、ブレイクスルー感染群では対照群と比べて、RBD特異的な抗体全体が322%増加していることが明らかになった。抗体の種類別に見ると、IgG抗体とIgA抗体は、前者では後者より有意に増加していたが、IgM抗体については両群間で有意な差は認められなかった。一方、中和能力については、ブレイクスルー感染群では対照群と比べて、野生型に対しては950%、デルタ株に対しては1,021%高かった。

論文の上席著者で、OHSUの分子微生物学・免疫学分野のFikadu Tafesse氏は、「この研究で示された免疫応答以上に優れた応答を得ることは不可能だ」と話す。同氏は、「COVID-19ワクチンは、重症化を予防する上で非常に効果的ではある。しかし、われわれの研究結果は、ワクチン接種後にブレイクスルー感染した人は、“スーパー免疫”を獲得する可能性のあることを示唆している」と説明する。

一方、Curlin氏は、「重要なのはワクチンを接種することだ。それが、強い免疫による保護を得るための基盤となるのだから」と述べる。そして、この強力な免疫力が、いずれはCOVID-19パンデミックを終息させるのではないかとの見方を示している。

Curlin氏は、「COVID-19パンデミックの終わりが見えてきたとまでは言えないものの、終息の可能性は見えてきたのではないか。ワクチン接種後にウイルスに曝露することで、今後出現する変異株に対しても、おそらくは非常に高い防御効果が得られるだろう。われわれの研究結果は、長期的なアウトカムが、世界各地で見られるCOVID-19の深刻な蔓延を徐々に和らげることを示唆している」と述べている。

ただし今回の研究では、2021年11月下旬に最初に報告されたオミクロン株については検討されていない。それでもTafesse氏は、本研究結果に基づき、ワクチン接種後の人々がオミクロン株へのブレイクスルー感染をした場合でも、強い免疫応答が引き起こされるものと予想している。

 これが本当だとするとコロナは終息するかもしれない。2回のワクチンを終えた人は新たにワクチンを打つより、コロナに感染したほうがいい。特にオミクロン株は症状が軽いようなので、かからないような規制は必要ないのではなかろうか?

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