15日から三日間SEMICON JAPAN が開催された。久しぶりのSEMICONであったが、私には幕張メッセでやったころのイメージが残っていて今回と比較してしまい失望をぬぐいえない。出店数はもとより、素材メーカーなどは出しておらず、ほとんどが装置メーカーだった。半導体向け素材の過半数以上を占めていて、日本の材料がなければ半導体は作れないというがその展示が全くないというのもどういうものだろうか?そういうこともあって日本半導体の衰退を強く感じてしまった。
日本の半導体の衰退は1990年代にもう始まっていた。しかし、半導体はアメリカから始まり日本がそれを吸収して拡大しただけなのだ。常に欧米がイノベーションをし、それをアジア人が模倣して大きくする。そのパターンなのだ。だから巨大資本投下と工程改善できるほどの人材さえいればよかった。しかし日本のバブル崩壊によって資本が足りなくなり、人材も流出して日本は立ち行かなくなった。この日本半導体の衰退の流れを元に戻すことはできないだろう。
私には言いたいことがある。日本は技術者を評価せず使い捨てにしていることを恥じるべきだ。ほとんどの経営者は物を作り売ることを一番に考えている。もっと次世代の技術に投資すべきである。バブル崩壊は研究員のリストラ、新規テーマの中止、新規事業からの撤退を行った。この時、優秀な技術者は海外に移ってしまった。それを経営者は自分のせいではなく技術者の道徳性を非難した。そんな経営者の下で働くより、給料が良く尊敬もされる海外企業で働くのは当然のことだ。日本人には危機感というものが薄い。そして保身が身についており他人のことなど関係ないと思う人が多い。会社の経営者たちは肩書がなければ何もできないし、その肩書と給料で優越感をもってしまう。本当の経営者は部下よりももっと働き、危機感をもって真剣に経営しなければならない。東芝にそういう人がいただろうか?富士通にそういう人がいただろうか?
今の日本にはイノベーターが必要だ。しかし足引っ張りの社会では難しい。もっと日本社会をゆるく、自由にすることが必要だ。特に技術者に対して。技術者は労働者ではない、自分のために働くような存在でなくてはならない。そのためには技術者が自分で目標を持ち、向上心を持つことが必要だ。そして技術者は世界のトップレベルの技術者と競うのだ。