最近私が考えていることがある。合成ルツボの新しい製品を作ったのだがこれがよさそうだ。私はずいぶん昔、ルツボの減圧高温下での気泡膨張について調べたことがあった。たまたま酸水素溶融の破片も入れてみたら全く気泡が膨張してなかったことにびっくりしたことがあった。その時は水素ガスで作ったアークルツボもいれていたが 、まったく比較にならなかった。この当時はコストが高く製品化など考えたこともなかったが、最近、当社の合成シリカ粉から、酸水素溶融、プラズマ溶融でインゴットを作り、それを加工してルツボを作ってみた。コスト的にはアーク溶融に比べれば高いが、たいして違わないコストであった。当然肉厚、径などの規格交差は±0.5mmである。全合成ではなく、メルトラインより上部は天然石英を溶接してある。これをルツボごと真空熱処理してみたら500時間後でも失透や気泡膨張は見られなかったのである。おそらく実際の引き上げでは1000時間は使用できるだろう。一個で半年使用である。変形は私の出願特許である外側バリウムコーティングでカバーできる。そしてこの方法では完全平底が可能だ。実用化できるかどうかはわからないが、まったく今までと違ったアプローチである。