老人大国日本

4〜6分

 日本の高齢者(65歳以上)は3600万人。日本の人口の28.4%が高齢者だ。高齢者のワクチン接種は順調に進んでいるようだ。そういえば2017年度の「75歳以上」の1人当たり概算医療費は94万2000円。前年度は93万円だったので、1万2000円上昇した。ちなみに75歳未満の医療費は22万1000円である。このコロナ禍でも高齢者の年金は減らず、言ってみれば日本は老人にとって楽園のようなものだ。実際、日本と諸外国(米国、英国、ドイツ、フランス、スウェーデン)の政策分野別社会支出の割合を比較すると日本の高齢・遺族分野での支出は52.6%と、他の5カ国の平均を15%以上も上回った。 一方で家族分野の支出割合は5カ国平均では10%を超えているが、日本は約半分の5.7%どまりで、社会保障費の分配に関して日本の高齢者優遇が見て取れる。

 これをもたらしたのは若者の選挙離れだ。議員が選挙に勝つにはいかに老人票を取り込むかにかかっている。したがって、政策も老人寄りになる。「老人の老人による、老人のための政治」である。これが日本の凋落の原因であることは誰もが知っている。

 しかしながら、今の若者に任せていいものだろうか? 明らかに能力の低下が起きていると思っているのは私だけだろうか? 向上心もなく、大志も抱かず、小さな幸福感で満足するようにしたのは若者自身だろうか? これも老人が仕組んだことだとしたら? 

 昭和は日本の歴史では「工業化」が最も進んだ時代だった。その時代は若者が主役でどんどん新技術を取り入れ経済が活発だった。今ではどうだ?GNPは中国に大きく水をあけられ、リストラ、リストラの嵐だ。若者は意気消沈し、自信を失った。その結果、老人がのさばる国となった。これでは国が持たない。それだけの危機感を持つべきなのだが、老人は獲得した既得権を離したくないのだ。

 日本を離れ、20年も選挙に行っていない私に言うことはできないが、富裕老人への税金アップ、医療費アップは避けれないし、議員の減給はもちろん、消費税増税はしょうがないことだ。また相続税控除の廃止も行うべきだ。そして若い人の負担を減らすようにしたほうがいい。選挙改革も行うべきで、税金を払っていない人の一票の価値を半分にしたり、若い人を一定以上議員にしたりすることが必要だろう。老人にとっては身を切るようにしてこの日本を変える義務があるように思う。

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