石綿訴訟

3〜5分

建設現場でアスベスト(石綿)を吸い中皮腫や肺がんになったとして元建設労働者らが損害賠償を求めた訴訟で、最高裁は国と建材メーカーの責任を認める判決を言い渡した。全国で約1200人が争う集団訴訟で初の統一判断となる。

判決は、石綿関連疾患の危険性は1973年ごろには把握できたと認定した。2004年に規制が厳格化されるまで、防護マスクの着用義務付けといった対策をとらなかった国の不作為は「著しく合理性を欠き違法だ」と結論付けた。

とりわけ注目されるのは建材メーカーに対し、現場で使われた製品については共同で責任を負うとした点だ。メーカー側は自社製品と被害の因果関係が証明されていないとして賠償責任を否定していた。被害救済への道を広げる判断と言える。

私が会社に就職した時代、石綿は大量に使われていた。1980年代はすでに石綿と肺がんとの関係は知っていたと思う。でもそれがセラミックス製に変わったのは1990年頃だったと思う。この石綿は石英と同じで、珪肺になったり肺がんになったりする。私が東芝セラミックス時代、10人くらいの珪肺を患わった人がいた。その人たちは夜中にせき込み、肺がんになり死んだ。

「珪肺は世界でもっとも広くみられる職業性肺疾患であり、世界各地で発生しているが、特に途上国に多い。中国では、1991年から1995年まで、珪肺により毎年2万4000人以上が死亡したと報告されている。米国では、100万から200万人の労働者が結晶シリカ粉塵への職業性曝露を受けており、うち5万9000人が生涯のいずれかの時点で珪肺を発症するものと推定されている」

私も若い時に肺に影があると言われたことがあった。しかし発病はしなかった。運よく私は結晶性シリカよりシリカガラスを扱う方が長かった。ガラスは珪肺を起こさない。歳をとった私の仕事の一つが、結晶質石英原料を合成シリカで置き換えることだ。これによって多くの人を救うことができる。ライフワークとして取り組んでいる。

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