中国のスマートフォン大手の小米(シャオミ)は3月30日、同社董事会(取締役会に相当)が電気自動車(EV)事業への参入を正式に決議したと発表した。100%子会社を新設し、シャオミの創業者で会長兼CEO(最高経営責任者)である雷軍氏が新会社のCEOとして陣頭指揮を執る。
シャオミは以前からEV事業への参入を検討していたが、今回それを正式に宣言した格好だ。投資額は第1段階で100億元(約1671億円)、今後10年間で延べ100億ドル(約1兆967億円)を見込んでいる。
「この決定が何を意味しているのか、私はよくわかっている。私の人生で培ってきたすべての成果と名誉を賭け、シャオミ・カーのために戦う。決定を下したからには、少なくとも5年から10年間、全力で突進する覚悟が必要だ」
雷氏によれば、EV事業への参入は「シャオミの歴史上最も重大な決定」であり、同氏にとって「人生最後の重大な創業プロジェクト」だという。
自動車業界では現在、スマート化と電動化に向けた方向転換が進んでいる。スマート化した自動車とは、誤認を恐れずに言えば「スマートフォンにタイヤを4つ付けたもの」である。中国の華為技術(ファーウェイ)やアメリカのアップルなど、多くのスマートフォンメーカーが自動車事業に参入しつつあるのはそのためだ。自動車はスマートフォンに続く次世代のスマート端末となる可能性を秘めているのだ。
1969年12月16日に湖北省仙桃市に生まれる。1987年,沔陽中学(現湖北省仙桃中学)を卒業後、同年武漢大学電器計算機学部に入学する。在学中にシリコンバレーでの創業者の話をまとめた「fire in the valley」に影響を受け、IT企業を起業しようと決意する。
1992年に23歳で中国IT企業金山軟件有限公司に入社し、1998年8月,金山公司の総経理(取締役社長)に就任。 2007年12月20日、金山CEOを辞任する。2010年4月、雷軍はGoogle中国工程研究院元副院張林斌、モトローラ北京研发中心元高級総監周光平、北京科技大学工業設計学部元主任劉德、金山词霸元総経理黎万強、マイクロソフト中国工程院開発元総監黄江吉、Google中国高级产品元経理洪峰の6人で小米科技を創設した。さらに、2011年7月、彼は金山軟件有限公司社10.3%の株を獲得し、筆頭株主になった。半年後、創立者兼会長(当時)を引退させて自ら会長となった。
2011年8月に自らのブランドである小米手机を発表した。それ以後、小米1S、小米2、小米2S、小米2A、红米手机、红米Note、小米盒子、小米3、小米电视、小米路由器、小米移动电源、小米随身wifi、米键などの製品を発売している。Xiaomiスマートフォンを発売してから、雷軍氏がジョブズ流経営を研究、ジョブズ流プレゼンを丸ごとまねた。特に、発表会での喋り方、間の取りかた、歩き方、黒シャツにブルージーンズのような服装まで、ジョブズを徹底的に模倣した。この戦略で功を奏して、マスコミとユーザーの間に「中国のスティーブ・ジョブズ」と呼ばれるようになった。
まだ50歳である。自由な日本でこういう人が出ない理由は自由すぎるからかもしれない。親に対する甘えや社会に対する甘えが、日本人を保守的にしている。自分の努力によって道を切り開こうとするエネルギーに欠ける。そんな気がする。