11年ぶりに行われたノアの日本武道館大会のリングで、武藤敬司(58)が新たな歴史を作った。GHCヘビー級王者の潮崎豪(38)を29分32秒、フランケンシュタイナーで破り、ノアでの初タイトルを手にした。新日本IWGP、全日本3冠王座に続く、史上3人目の「3大メジャー」制覇。42歳だった高山善広、佐々木健介を抜き、史上最年長での快挙となった。
ボロボロの膝に何度もドクターストップを受けてきた。18年3月、変形性ヒザ関節症を発症。悩んだが「続けられる」との医師に出会い、人工関節を埋め込む手術を決断した。一時は歩くことも困難で約1年間の欠場。それでも「いつも背中合わせだったから」と引退は考えず、気力を振り絞って復帰。
試合を見ると、武藤はボロボロだった。気力しかなかった。それでも勝った。終盤ボディスラムもできないくらい疲れていた。それでも勝った理由は経験だったように思う。経験は武器である。この試合を見てまだまだ若い者には負けないと思った人は多いのではないか。