老化を止める

3〜4分

人は必ず老いる。そして死ぬ。しかしそれは普遍の真理ではない。老化しない生物もいる。ハダカデバネズミがそうだ。ハダカデバネズミは、繁殖メスが次々と子どもを産むため、群れを成すワーカーはすべて一匹のメスから生まれた兄弟となる。ワーカーは子どもを産まないから、世代交代をしない。兄弟を増やしていく繁殖法なら、古い個体が死ぬ必要はなく、むしろ働き続けたほうが、巣は大きくなる。だからこのネズミは、生存戦略として、老化する能力を退化させたのだ。

すなわち、人は多種多様の子孫を残せるために、老化し、死ぬことで世代交代をするというシステムを選んだというように考えられる。よく昔は平均寿命が40歳という話を聞くが、それは外的要因が多く、基本的に人の体は変わっていないので、長寿だった人は80,90歳まで生きていた。

さてこうしてみると、人は自分が変われば老化を巻き戻すことができるように思える。すなわち老化と死は獲得したもので、その時に遺伝子やDNA、RNAの何かが変化したわけだから、それを排除すればいい。しかし、老化しなくなれば、生殖機能もいらなくなる。世代交代もいらないからだ。

現在、次々と老化を抑える薬が開発されている。しかし、寿命が延びることは人の未来にとっていいことかどうかはわからない。子供の出生率に影響するかもしれないし、免疫力が無くなるかもしれない。いずれにしても賭けのような気がする。

WordPress.com で次のようなサイトをデザイン
始めてみよう