米電気自動車(EV)大手テスラ(Tesla)のイーロン・マスク(Elon Musk)最高経営責任者(CEO)が米アマゾン・ドットコム(Amazon.com)のジェフ・ベゾス(Jeff Bezos)CEOを抜き、世界一の富豪となった。米メディアが7日、伝えた。
テスラ株の昨年の上昇を受け、主要株主であるマスク氏が恩恵を受けた。米ニュース専門局CNBCによると、マスク氏の推定保有資産額は1850億ドル(約19兆2000億円)。
南アフリカ出身で歯に衣(きぬ)着せぬ物言いと数々の限界への挑戦で知られるマスク氏は、米宇宙開発企業スペースX(SpaceX)の共同創業者も務める。テスラは電気自動車業界をけん引し、既存の自動車メーカーが同社を追随する形となっている。
テスラにとって2020年は好調な年だった。同社は自動車生産を拡大、複数の工場を新設し、数四半期連続で黒字を維持した。テスラ株はS&P500種株価指数に組み入れられ、2020年の株価上昇率は700%を上回った。7日午前の取引で、同社株は前日終値比5.9%高の800ドル43セント前後で推移し、同社の時価総額は7500億ドル(約78兆円)を突破した。
19兆円と言えばインドネシアの国家予算よりも多い。50歳を目前にして世界一の大金持ちになったイーロン・マスク氏はどんな人なのか?
南アフリカでエンジニアの息子として生まれ、物静かな性格だったそうだが、もともと頭が良かったようだ。大学はアメリカの大学に進み、名門スタンフォード大学の大学院を2日でやめて起業。
イーロン・マスク氏はこの時、「週に80〜100時間は働くべきだ。地獄のよう? でも、それこそが成功の確率を引き上げるんだ。40時間しか働かない人と100時間働くあなたが、同じタスクをこなしたとする。わかるだろう? 他人が1年かかるところを4カ月で達成できるわけだ」と言っている。
そこから数々の成功を得て、テスラやスペースXを作ったわけだが、そう簡単にはいかなかった。度重なる苦難を乗り越えて、今の成功がある。彼の場合は、基本エンジニアだからアマゾンなどと比べて成功の難易度が高い。そして経営者として資金繰りや製造までやらなければならなかった。
「絶望は努力するモチベ―ジョンにもなります」彼のこの言葉は真実味がある。成功とは執念がもたらすものだ。
イーロン・マスクは世界一のお金持ちになったとしても、そのお金は次へのステップに進むだけのものと考えているのだろう。彼は「挑戦ー苦難ー成功」の体験中毒から逃れられない。彼の脳はそれでしかドーパミンを出せなくなっている。