8時からの羽鳥のなんとかという番組を見ていると、こいつらは言いたいことを言っているなと思う。ワクチンに関しては多くの人が期待をしているのに、とある医療関係者は、イギリスやアメリカの結果を参考にしてから考えます的なことをおっしゃる。まあ日本のワクチンに関する専門家のレベルはそんなものなのだと思う。
ファイザーの開発したm-RNAワクチンは、Wolff, J.A.; Malone, R.W.; Williams, P.; Chong, W.; Acsadi, G.;Jani, A.; Felgner, P.L. Direct gene transfer into mouse muscle in vivo. Science. 1990, 247, p.1465-1468.に発表されている。非常に古い技術だ。この人たちは原理を発見したので一番偉い。しかし十分な効果が得られず放置されていた。
次にブレークスルーをしたのが、Stepinski, J.; Waddell, C.; Stolarski, R.; Darzynkiewicz, E.;
Rhoads, R.E. Synthesis and properties of mRNAs containing the novel “anti-reverse” cap analogs 7-methyl(3′-O-methyl)GpppG and 7-methyl (3′-deoxy)GpppG.RNA. 2001, 7, p.1486-1495.のARCA 法である。10年の歳月をかけて実用化への道を歩み始めた。彼らが二番目に偉いのだ。
その後に世界中の製薬メーカーが様々な病気に対する薬を開発し始めたのである。そして今回、ファイザーとモデルナが新型コロナワクチンを実用化させたわけだ。彼らが三番目に偉い。でもこの実用化研究はアメリカとドイツが進んでおり、日本は周回遅れの様相だ。
そうすると番組に出てくるような医者は、陸上競技にいる観客のような存在で、あれはダメだとか、あれはいまいちだとか言っているようなものだ。さらにゲスト解説者はその競技場を見ているテレビ視聴者のようなもので論外である。
科学技術の進歩は、このように原理を発見した人がいて、それを改良した人がいて、実用化した人がいる。序列はこの順で偉い。日本の製薬会社には原理を発見するような天才がいない。製薬業界だけでなく、最近の日本は評論家の様な人ばかりになっている。これでいいはずはない。
話は変わるが、最近のテレビはクイズ番組が多い。東大を出てクイズに答えたり、クイズを作ったりしているのを見て、世も末だと思っている人も多いのではないだろうか?もっと大志を抱いてもらいたいと思うが、それを言うと徹底的に反論される。クイズには答えがある。でも東大生なら答えがないものにも興味を持ってもらいたいものだが。