日本ペイント子会社に

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 日本ペイントホールディングスは21日、同社を筆頭株主であるシンガポールの塗料大手ウットラムグループが子会社化すると発表した。ウットラムを引受先とする1.2兆円規模の第三者割当増資を実施。出資比率は39%から6割弱に高まる。ウットラム傘下に入り、成長が見込まれるアジアでの事業拡大を狙う。  日本ペイント株式の上場は維持する方針。日本ペイントは調達した資金で、ウットラムとアジアで展開する複数の合弁会社の株式をほぼ全て取得し、グループの塗料事業を日本ペイントに集約する。  オンラインで記者会見した日本ペイントの田中正明会長兼社長は「(アジアの)合弁会社の株式取得により、当社の純利益は6割増加する」と説明。「グループのパートナーシップを強化し、最大のシナジー(相乗)効果を出していく」と狙いを強調した。  日本ペイントは国内最大手の塗料メーカー。ウットラムは投資事業なども手掛ける。両社は1960年代からアジアでの建築・自動車用塗料で連携し、2014年に関係を強化した。 

 日本ペイント「歴史館」には3人の像が飾られている。1881(明治14)年に前身の「共同組合光明社」を創業した茂木重次郎翁の胸像。“中興の祖”小畑源之助翁の坐像。源之助翁の次男、小畑千秋翁の立像だ。 小畑千秋氏は戦後、シンガポールの華僑実業家と出会い、海外再進出の戦略拠点とした立役者だ。小畑氏は30代の半ば、シンガポールの実業家で、後に塗料大手ウットラムの創業者となるゴー・チェンリャン氏と出会った。2人は意気投合。62年、独立前のシンガポールに、ウットラムとの合弁会社「パン・マレーシア・ペイント・インダストリー」を設立した。 90年代に入ると、チェンチャン氏から事業を引き継いだ息子、ゴー・ハップジン氏が「これからは中国の時代だ」とアジア市場の本丸への進出を決意。ウットラムと日本ペイントの両社は92年、中国に合弁会社を設立した。

〈2013年1月、ゴーは出資比率を14%から45%に引き上げる提案をするが反発が大きく、2カ月足らずで取り下げることとなった。
だが、その1年後、ゴーの希望はほぼかなえられる。14年に日本ペイント社長(当時)の酒井(健二)が、そのほかの合弁8社の出資比率を51%引き上げる代わりに、日本ペイントの出資比率を14%から39%にすることを認めたのだ。
日本ペイントは目先の拡大を優先したとしか思えない。マイナー出資だった合弁8社を連結することで、売上高は2,600億円から5,300億円と倍近く増え、世界10位から4位に躍り出た。〉

 すでに2013年に今回の布石が打たれていたということですね。日本ペイントの経営者は短期利益を優先し、会社の将来を海外の企業に売ってしまったということでしょうか。創業者にしてみれば憤るようなことでしょうね。

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