NHK 「ガンの生と死の謎」

3〜4分

 自身もガンになった経験を持つ立花隆のドキュメンタリー「ガンの生と死の謎」を見た。

 イモリの足を切ってもまた生えてくる幹細胞はガン細胞と同じことだという。多くの哺乳類は再生能力を失ってガンになりにくいことを選び、長生きすることとなった。しかし、生物には寿命があり、次第にガンが多くなっていく。日本人の約半分がガンになり、1/3がガンで死ぬ。しかし、この番組の最後に、ガンで死ぬことは自然の死であることが描かれる。

 ガンには多くの治療法があるが、決め手はない。これは人の体の中にガンの成長を助ける機能があるからだという。化学療法でガンをたたいても、ガンの幹細胞を殺すことはできないという。それならば何も苦しんで死ぬことはない。誰もが認識しているように死は絶対来る。これは避けられないことだ。

全ての動物はガン化する。しかしゾウだけは違うらしい。ゾウにはガン細胞を抑制するp53のコピーが40もあるらしい。ちなみに人は二つしかない。ではゾウは何を失ったのだろうか?つまりp53が多いことはガンにならないとしても何か問題があるはずだ。実はp53が働くとガンにはならなくとも老化が進み、寿命が短くなるそうだ。p53は細胞を新しくする幹細胞の能力を低下させるためだという。p53遺伝子はその逆の作用をするp63遺伝子を獲得した。p63とp53とのバランスが老化とガン化を制御するカギだという。

ガン化させないためには細胞を老化させる。結局その相反することが生物で起きている。どうしようもない、これは。

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