冷たい雨が降る土曜日だ。昨日までは夏のような天気だったが、ここにきて10度以上気温が下がっている。
さて我々は中国の太陽電池市場に再参入しているのだが、それは石英原料を自製することによりコスト的に有利になってきたことが大きな理由である。いまやビックスリーと呼ばれる大手と第二グループの4社、その下に下位グループと称される小企業がいる。ビックスリーは自社に石英ルツボ会社を持っているため、参入の余地はない。我々が参入したのは第二グループである。いまや中国の太陽電池メーカーの石英ルツボは28インチが主流で26インチ以下はほとんどない。さらに30,31インチが次世代機となっている。中国の太陽電池は、大口径化とバリウム添加法によって、他国の追従を許さないコストを実現している。28インチで4本から7本を引き上げる。メルトバックなどしない。
我々の石英ルツボの評価は高い。ライバルメーカーが戦々恐々としているのだが、私にコンサルの打診が多くなったのもそのせいかもしれない。私が余姚でとっている戦略は原料ールツボの一貫生産である。これにより品質もコストも優位に立っているのである。石英ルツボメーカーで原料から作れるのはここ一社である。ただ石英原料という忘れ去られた技術を持っている技術者が少ない。しかし、すべての最終製品において原料の品質こそが全てなのだ。そしてコストを下げるのも原料なのだ。その重要な事業を自社で持つことこそが決め手となる。AQMというルツボメーカーで原料事業を立ち上げたことがあったが、そこはやめてしまったようだ。やはり技術者がいないと続けられないというのが何でも言えることだ。
さて我々のルツボの品質はいいのだが、ずば抜けていいわけではないが他社よりちょっといい。価格はというと、30インチで6万円くらいである。他社が7万5千円くらいだからかなり違う。そして粗利が半分あるのである。我々は無借金経営であるのと、間接費がほとんどかからないので、これがそのまま利益となる。安いために前払いとなっており、資金繰りも安定している。
今後は32,34インチと展開するのかを含め検討することになる。すなわち半導体用である。しかし、私の中ではこの程度でいいのではないかという気持ちもある。会社を上場させ、株を売り払い、自分の本当にやりたいことをやる方がいいのかもしれないという思いもある。この時でもう欲など薄くなってしまったのかもしれない。