この疫病で何か変わるかもしれない

4〜6分

8世紀、ヨーロッパを襲ったペストは人口の三分の一の命を奪った。この惨状に人々は神が助けてくれないことを知った。これが宗教革命の火種となった。新型コロナも様々な変化を起こすのではないか。指導者の交代や医療関係のシステムはもちろん、もっとも重要なことは信仰に対する変化であろう。特にイスラム国においては神に対する不信感が湧かないだろうか? このあいだTVで保険局かなんかの人が感染した後、「神が治してくれる」と言っていたが、無理だろう。そうなったら神に対してどう思うのだろうか?

カミュ―の「ペスト」にはこう書かれている。

「神父パヌルーは教会を訪れる信者たち対して厳格な説教を行い、「このペストはオランの持つ罪に対する神からの罰である」と説いた。

隔離状態が数か月にわたった結果、オラン市民の多くは自分ひとりの苦しみだけに取りつかれた状態を脱し、ペストがオラン市民全体に関わる災難であると考えるようになる。そして市民たちは各自が社会的責任のもとで、ペストに対抗する活動に参加するようになった。

そのころ一市民であるオトン氏の幼い息子がペストに感染し、長期間の苦しみののち死亡した。リウー医師はパヌルー神父に対し、オトンの息子は何の罪も負っていないのに犠牲になったのだ、と声を荒げる。

パヌルー神父はオトンの息子の死にショックを受け、あらためて説教を行い、このペストがオラン市民の罪に対する神からの罰であるという最初の説教を訂正する。そしてクリスチャンは、神についてすべてを信じるか、またはすべてを信じないか、どちらかを選ばなくてはならないと説いた。

そのパヌルー神父もまたペストに侵されるが、医師の診察を拒み、神の手に自分の運命のすべてをゆだねる。そして十字架を握りしめながら息を引き取った。

人々の信仰に対する気持ちが変わってきたのであろう。おそらく今回もそういう思想とか宗教とかにたいする気持ちの転換が起こるのではないだろうか。私はこの地球は詳細までプログラミングされた仮想社会だと思うことがある。意識を持ったヒトがこのプログラミングを変えようとすると、こういう災難が起こるのではないだろうか?

WordPress.com で次のようなサイトをデザイン
始めてみよう