12月も中旬である

4〜7分

 最近は、朝は寒いが日中は20度近くまで上がり暑く感じることさえある。今年の自分一番の話題は、骨盤腫瘍である。6月、便秘の薬をもらおうと籠原病院に行ったのだが、そこでついでにX線でも撮ろうかということでとってみてびっくりである。骨盤に大きなものが写っていたのである。少し考えて、CTを撮ることになった。その腫瘍は骨盤の骨を切り裂いていた。骨が真ん中から割れて、腫瘍によって曲がっていたのだ。医者は「こんなのは見たことがない」といった。

 何も頭に浮かばない状態で聞いていたのだが、ガンだと言われてもショックは感じなさそうな不思議な状態だ。先生は「十中八九、良性腫瘍だね」といった。自分は「うんうん」と聞いていた。十中八九といえば、まだ悪性腫瘍というのも完全に払しょくされない。先生は埼玉医科大の国際医療センターに紹介状を書いてくれた。

 埼玉医科大の国際医療センターは、ガン、脳、心臓病の専門病院だ。私はそのガン病棟に行くことになった。当然、そこに来る人はガンと診断された人だ。でも私は十中八九陽性ということで、不安はなかった。待合室を見ると私と同じくらいの世代の人が奥さん同伴で来ている。調査書には「告知するかしないか」という項目があった。いまさらガン病棟にきているのだからとも思うが、ショックを受ける人もいるのだろう。造影MRIをとって、99%良性であるとの診断だった。しかし、十年くらいかけて腫瘍が大きくなり、骨盤を変形させたということでも自覚症状がなかった。不思議なことだった。

 二人に一人はガンになる時代だという。60代は10%くらいガンになるらしい。その中で骨盤腫瘍は極めて少ない発生確率だが、5年生存率は35%と低い。もし今回、悪性の腫瘍だったら、すぐ入院して治療しただろう。外科治療なら骨盤を開けて取り除くだろうが、リハビリは相当大変だろう。歩けなくなるかもしれなかった。転移しているだろうから化学療法もやったりして、そう考えると、自分は運がいいと思う。運以外の何物でもないが、やり残したことがないように日々を生きなければいけないと思う。

 最近の研究では、人も無から生まれ無に還るようだ。死んだら何もなくなる。記録のできないロールプレイングゲームだ。死んだらリセット。今の自分は生きているときだけのものだ。ただ何とはなしに生き、子孫を残し、ただ死に絶える。そんなゲームより、いろんなところで戦いながら成長して旅をする。共に戦う仲間がいればよりいい。そんなゲームでありたい。

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